2016年5月26日木曜日

民泊仲介サイト「とまれる」代表が盗撮危険性認識

日本の民泊仲介サイトの草分けとも言える「とまれる株式会社」代表取締役 三口聡之介 氏が、民泊での盗撮の危険性を認識するコメントをニュースサイト「Compass」で発言されていました。以下抜粋

(盗撮の危険性は?)
もちろん存在する。
今後は民泊として営業する登録をする必要があるため、
民泊の情報を登録した上で盗撮はやりにくいのではないかという見方もある。
2015年11月24日

とまれる代表盗撮危険性認識

 民泊に酷似した環境で盗撮事件の被害者になった身からすると恐ろしすぎる発言です。

てっきり盗撮の危険性を認識していないから対策をしていないのかと思っていたら、認識はしていたんですね。
認識した上で、登録したら大丈夫でしょうとお考えのようです。
恐ろしいです。

登録したら大丈夫という考えを「〜という見方もある。」という結びにして他人の考えとして述べているあたり流石だと思います。

「危険性は?」と聞かれてさすがに「ない!」とは答えられませんから、こうしたんでしょうね。
 「危険性はある」と答えたら今度は「対策は?」と聞かれてしまうので、すかさず「登録したら大丈夫」という考えを他人の考えとして紹介して質問をかわしたんだと思います。

舛添さんにもこの回避能力があればあんな大騒ぎにはならなかったでしょうに。
あ、話が逸れました。

さらに想像すると、登録したら大丈夫と本気で思ってはいないはずです。


盗撮防止対策をするとしたらそれなりに費用はかかりますから、経営者としては出費を避けたいという考えは当然浮かぶでしょう。
「登録したら大丈夫」は対策を避けるための目くらましだと思います。

でも、他の仲介サイトが対策を講じていない今こそ日本の民泊仲介サイトとして先んじて対策に乗り出してほしいものです。
民泊仲介サイトとしては後発組の「とまれる」が大手仲介サイトと勝負していくには「法令遵守」という独自路線を強化してユーザーの支持を得ていくことが一番だと思います。

「とまれる」が出てきた時、法令遵守の姿勢をとって大手仲介サイトのようにブラックやグレーのまま規模拡大を行わなかった企業姿勢に好感を抱きました。
それだけに思い切って盗撮防止対策を行おうとしない発言は残念です。


また、もし登録したら大丈夫と本気で思っていたとしたら、それは間違いです。

 

「民泊登録をしたら盗撮しない人=民泊登録を抹消されては困る人=民泊収入が無いと困る人」です。
民泊収入が無くても困らない人は、登録を抹消されても困りません。

私が遭遇した盗撮事件の犯人は、先祖伝来の広い敷地の大きな家に住み、悠々自適の年金生活を送る会社社長でした。
そもそも民泊ホストを行う人は、本人の所有物件がある人か民泊が出来る賃貸物件を借りる経済力のある人です。
経済的背景が今回の犯人に近い人たちと言えます。
このような人達の中には登録抹消が犯行を止める理由にはならない人もいるでしょう。

もう一つ民泊登録が盗撮防止になる可能性として「登録情報から犯人特定→逮捕→報道発表→集団訴訟へと発展することへの恐れ」が盗撮防止効果を発揮すると思われるかもしれませんが、犯罪者というものは往々にして「この犯罪をしたらどうなるか」という想定の甘い人たちです。
たとえ想定したとしても欲求が上回り、罪を犯します。
私が遭遇した盗撮事件の犯人も「止めなければ大変なことになるかもしれない」との認識がありながら2年間もの間盗撮カメラを撤去する事はありませんでした。


 ということで、三口社長、登録しても大丈夫じゃないですよ!


もっと積極的な対策が必要です!
「盗撮は許さん!」という圧力を感じさせる対策が必要です。
善意の仲介サイトと善意のホストと善意のゲスト、民泊に関わる全ての善意の人たちが一丸となって悪意の利用者の侵入は許さない!という対策が必要です。

万が一被害にあっても「盗撮は許さん!」と絶対的な味方でいてくれる存在に被害者は心救われるんです。
少なくとも私の場合はそうでした。
そんな見方が欲しかったです。

被害者の立場で考える民泊における盗撮防止対策についても近々書きたいと思います。
皆さん、よかったら読んでみてください。

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