アンケートにご協力いただける方を探して毎日メールを送り続けています。
メールの送信先は、この問題に関心を示してくれそうな方々です。
- ボランティアで外国人に日本語を教えている日本語教室の方々
- 世界各地の日本人会やその趣味サークル
- 国際交流団体
- 人権保護団体
などなど
それでも返信は多くありません。
返信がない理由はいろいろあると思います。
返信が少ないこと自体を問題視はしていません。
ただ、ご返信いただいた文章の中にある「大した問題ではない」という発言が気になるのです。
なぜこんなにも自分の心がざわつくのかと思い、ざわつきの原因を探ってみました。
「大した問題ではない」という意味合いの返信をされたのはほとんどが男性です。
民泊に盗撮というリスクがあるのは当然。
民泊はそういうリスクを覚悟して宿泊するものじゃないのかい?
このような考えを述べられて、民泊盗撮は「大した問題ではない」とおっしゃるのです。
でも、リスクの高さは圧倒的に女性の方が高いのではないでしょうか?
盗撮被害者の男女比を見れば一目瞭然です。
男性の場合、盗撮被害に遭うリスクは低いため、それほど大きな覚悟をしなくても済みます。
また、被害に遭った時のショックも男性の方が少ないのではないでしょうか?
なぜショックが少ないのかというと、これまでもこれからも被害に遭うリスクが低いと思えるからです。
盗撮被害に遭って女性が大きなショックを受けるのは、女性が弱いからではありません。
女性は幼いころからずっと、男性よりも多くの性暴力に遭いながら生きてきています。
痴漢・セクハラ・盗撮・レイプ・DV
性暴力被害が身近にあるから、これからは大丈夫、被害にもう二度と遭わない、なんて思えないのです。
つまり、「大した問題ではない」というのは、リスクの低い男性目線での考えで、
そこには女性の立場に立った目線が欠けているように思えるのです。
これが、心がざわついた 一つ目の点です。
「大した問題ではない」と書いた男性たちは、その言葉を、被害に遭い自分の裸の映像を警察で確認して泣き崩れている女性にも言うのでしょうか?
もし、言わないのであれば、それは大変なダブルスタンダードです。
もし、言うのであれば、それは大変な二次加害です。
「大した問題ではない」という言葉の奥に潜むのは、
性暴力防止対策にコストはかけない
性を消費物として消費することは大した問題ではない
という姿勢です。
そこまで意識しておっしゃってはいないと思います。
でも、結果としてそういう姿勢になってしまっているのです。
「(お前の「性」が消費されることは)大した問題ではない(気にしてはいけないよ)」
まるでマインドコントロールの言葉のようです。
いいえ、確かにマインドコントロールの言葉です。
被害者の「性」という人格の一部が消費物として扱われることを「大した問題ではない」と被害者に思い込ませることによって性暴力問題の解決を図ろうというのですから、マインドコントロールの言葉です。
性暴力問題を、被害者の「性」を貶めるような方法で解決しようというのは、やってはいけない方法です。
でも、この方法は割と安易に用いられています。
「いつまでも気にしてはいけないよ」
「減るもんじゃないし」
性暴力被害者にかけられる言葉によくある表現です。
「大した問題ではない」と被害者に思わせようとする言葉です。
多くは、励ましのつもりでかけられる言葉です。
でも、これは問題の解決を被害者の「性」を貶めることで図ろうとしていることに気が付かなくてはなりません。
これだけ複数の人が民泊盗撮問題を「大した問題ではない」ということは、社会全体が性暴力問題の解決を被害者の「性」を貶めることで図ろうとしているという傾向を表している、そんな気がしてならないのです。
これが、心がざわついた2点目の点です。
思うままに書いたので、まとまりのない文章になってしまいました。
ご覧いただいて、ありがとうございます。
また、見返して整理できたらと思っています。
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